関税総局によれば、2025年の最初の3か月間の国際収支は6億1,630万ドルの赤字になると予測されている。
 国際収支赤字は主に石炭輸出収入の減少によるものであった。2025年1~3月の石炭輸出量は1580万トンに達し、前年同期比190万トン減少した。
 さらに、世界市場における石炭価格の下落により、石炭輸出収入は前年同期比で9億3,400万ドル減少した。したがって、2025年1~3月の石炭輸出収入は、前年と比較して価格の影響により7億1,500万ドル、数量の影響により2億2,000万ドル減少した。
 上記の要因により、外貨需要が増加した。具体的には、商業銀行は2024年第4四半期に外国為替オークションで週平均1億6,500万の購入入札を行った。この金額は2025年第1四半期に2,700万ドル増加し、1億9,200万ドルとなった。また、前年同期比でも8,800万ドル増加した。
 モンゴル中央銀行は、短期的な需給差とそれに伴う急激な為替レートの変動を軽減し、戦略的に重要な商品や製品の支払いを円滑にするため、2025年第1四半期に週2回の定期的な外貨入札を実施している。
 このオークションに提出された入札の割合は、モンゴル中央銀行の外国為替市場への参加レベルを反映しており、この比率は2025年第1四半期では80%である。しかし、前述の短期的な季節的な通貨フローの違いにより、2025年第1四半期のMNTの対米ドル為替レートは年初来で2.5%下落した。
 モンゴル政府とモンゴル中央銀行は、外貨準備高を増強するための定期的な共同措置を講じており、外貨準備高は50億ドル(外貨支払いを伴う物品の輸入の5.9か月分をカバーする水準、または国際基準の最低額より2.9か月多い)に維持されている。
 
情報源:Udriin sonin日刊紙