4月25日、Bagakhangai〜Khusgiin Khundii(新空港)方向に建設される支線鉄道の着工式が行われ、B.Delgersaikhan道路・運輸大臣がスピーチした。概要は下記のとおり。
  • モンゴル政府の2024~2028年行動計画、モンゴルの長期開発政策「ビジョン2050」を効果的に実施するために採択された「新復興政策」、2030年までの首都ウランバートル開発総合計画などの開発政策文書には、Khushgiin Khundiiに「自由経済区、工業化区、運輸物流区」を設立することが盛り込まれている。Bagakhangai〜Khusgiin Khundii(新空港)方向に建設される支線鉄道の全長151.5キロメートル、掘削工事1,220万立方メートル、基礎工事830万立方メートル、鉄筋コンクリート橋梁5箇所総延長2.5キロメートルに及ぶ国家規模の大工事となる。
  • このプロジェクトへの総投資額は1兆2000億MNTで、プロジェクトは2段階に分けて実施される。第一段階では、Bagakhangai〜Khusgiin Khundii(新空港)までの87.2キロメートルの鉄道路線が建設される、推定投資額は8,504億MNTである。第2段階では、Khusgiin Khundii(新空港)〜Shuvuuまでの15.6kmの鉄道路線が建設される、推定投資額は3,589億MNTである。
  • 中国のエレーン駅からウランバートルへは、毎年39,300個のコンテナと19,000台の貨車が輸送され、ウランバートル市内に位置アムガラン駅、ウランバートル駅、トルゴイト駅の積み替えターミナルで荷降ろしされている。
  • Khushgiin Khundii運輸物流センターに移転することにより、ウランバートルに到着するはずだった、350万~2,000万トンの貨物を輸送することが可能となり、1日平均316~1,800台の大型トラックをウランバートルの道路交通から排除することができるようになる。また、このプロジェクトは社会経済的にも非常に意義深いもので、ウランバートルを経由する列車の一日平均通行止め時間が144分から21~120分短縮され、道路渋滞の緩和に大きく貢献し、ウランバートルに位置するターミナルを利用するトラック台数を最大50%削減し、鉄道運営の初年度に350万トンの貨物を取り扱い、毎年2,000万トンに増加していく予定で。
  • 建設期間中には約3,000人の臨時雇用が創出される予定。このプロジェクトにより、420人の新たな常勤雇用も創出される。
  • このプロジェクトは15年かけて投資を回収し、総額2,948億MNTの税金を支払うことになる。
情報源:道路・運輸省