中国の鉄鋼需要の低迷は関連市場に嵐のように直撃し、鉄鋼の原料となる原料炭とコークスの価格は2016年以来の安値に落ち込んだ。中国の製鉄所は、鉄鋼消費の減少を相殺するため、今年は減産すると予想されている。
長引く不動産危機は依然として鉄鋼市場の大きな足かせとなっており、国内の供給過剰を吸収してきた輸出市場も、貿易障壁の影響で今年は縮小すると見込まれている。先週だけでも、主要建設資材である鉄筋の価格は8年ぶりの安値を記録した。
中国石炭輸送配給協会のChao Yukeアナリストは、供給過剰は引き続き石炭価格に圧力をかけ、価格は再び下落する可能性が高いと指摘した。

情報源:Bloomberg