ロシアGaspromとモンゴル政府は、石油・ガス分野における協力に関する覚書に署名したと、Gaspromは火曜日に発表した。同社のAlexey Miller取締役会長はモンゴルを訪問し、ウランバートルでモンゴルのU.Khurelsukh大統領、G.Zandanshatar首相、S.Amarsaikhan副首相と会談した。覚書には、ガス分野における共同プロジェクトの推進と長期的な協力関係の構築計画が盛り込まれている。
 会談では、地域エネルギー輸送回廊におけるモンゴルの立場、およびロシアからモンゴルを経由して中国へガスを輸送する「Siberian Power-2」プロジェクトについて議論された。モンゴル領内に敷設されるパイプラインの環境アセスメントは現在完了している。このプロジェクトは、西シベリアから中国へ年間約500億立方メートルのガスを供給する予定だが、その実施はGaspromと中国企業CNPCの間でガス供給契約が締結されることにかかっている。
トランジット輸送に加え、モンゴルの国内ガス部門開発計画は、この覚書の規定と一致している。モンゴルの天然ガス消費量は2040年までに年間56億立方メートルに達すると予想されている。そのため、モンゴルは天然ガスインフラを整備し、安定した供給を確保する必要がある。全体として、この合意はモスクワとウランバートル間のエネルギー関係をさらに強化し、モンゴルはロシア・中国間のガス回廊において重要な役割を果たすことができる。

情報源:Mongolianminingjournal