2025年1月から7月までの中国の原料炭輸入量は6245万トンで、前年比-8.5%減だった。このうち、モンゴルが48%、ロシアが29%を占めた。
輸入構造は依然としてモンゴル、ロシア、カナダ、オーストラリア、インドネシアの5カ国が中心となっている。このうち、増加幅が最も大きかったのはロシア(105万トン)で、次いでモンゴル(27万5千トン)となった。モンゴルとロシアの供給量の合計は、中国の総輸入量の87%を占め、前月比10ポイント増となった。このうち、モンゴルのシェアは横ばいであった一方、ロシアのシェアは大幅に拡大した。
ロシアからは、7月の中国の原料炭輸入量は338万トンで、前年同月比26.5%増、前月比45.2%増であった。
カナダからは、70万4千トンを輸入し、前年同月比16.4%減、前月比28.7%減となった。中国の総輸入量に占めるシェアは4ポイント低下し、7%となった。
オーストラリアからの輸入量は43万1千トンで、前年比-62.7%減、前月比-58.2%減となり、総輸入量の4%を占めた。
インドネシアからの輸入量は12万7千トンで、前年比10.2%減、前月比130.8%増となり、中国の総輸入量の1%を占めた。
先週、モンゴル原料炭市場は供給途絶と市場変動により不安定な動きを見せた。原料炭価格は週末に小幅上昇したものの、高値入札と最終需要の低迷を受け、市場参加者は慎重な姿勢を見せ始めた。
一部の中国コークスメーカーによる7度目の値上げ要請と、モンゴルの炭鉱からの供給制約が、モンゴル原料炭価格を短期的に支えると予想される。しかし、中国国内のコークス生産者は、9月3日の軍事パレードに備えて8月末から生産能力を削減すると予想されており、モンゴルの石炭価格の上昇は抑制される可能性がある。モンゴルの石炭供給量は7月に498万トンに達し、2025年の最高水準となった。前年比では-1.1%減少したものの、前月比では+5.8%増加した。石炭価格は3億ドルで、平均価格は1トンあたり59.8ドルで、年間で68.2ドル、月間では10.5ドルの下落となった。この期間中、国内供給が減少し、先物市場が活発化したため、モンゴルの石炭の需要が増加した。
情報源:itoim.mn