今回のテーマは「人工知能(AI)の時代における両国メディアの友好関係と協力」である。両国から100人以上代表者が出席し、AIがもたらす可能性と課題について意見を交わした。
モンゴル記者協会のB.Uuganbayar事務総長は、人口規模が小さく専門人材の不足が課題となるモンゴルのメディアにとって、AI導入は生産性向上の大きな手段になると強調した。「スタジオの複数カメラを一人で操作できるような運用へと進化させるべきである」と述べた。
一方、中国側からは「メディアは相互理解を深める窓であり、心をつなぐ架け橋だ」との声が上がった。中国全国記者協会の呉旭氏は、フェイクニュースやアルゴリズム差別といった問題を共に克服しながら、データ共有や技術交流で協力を強める必要性を訴えた。
更に、中国国務院新聞弁公室の張東氏は「モンゴル中国の文化交流は新たな段階に入り、報道機関の活動がその成果を支えている」と指摘した。番組の共同制作や人材交流を通じ、AI時代の新しい協力モデルを模索すべきだと述べた。
Montsame通信社のN.Urin記者も、AIを用いた音声変換技術を紹介した。女性の声を高齢男性の声に変換するなど、ニュース映像の吹き替えに試験的に導入していることを明らかにした。AIの適切な活用が「時間短縮と生産性向上に寄与している」と強調した。同フォーラムは2010年に始まり、今回で15回目である。両国の記者交流と協力を深める重要な場となった。
情報源:Montsame通信