世界銀行はモンゴル経済の概況報告を発表し、2026年の実質GDP成長率を5%と予測した。これは2025年の6.8%から減速するものの、依然として安定的な水準と評価されている。減速の主因は、2025年に鉱業部門が高成長を記録した反動で、同様の伸びが2026年には見込みにくい点にある。
 
部門別では、農業は回復傾向にあるが成長は限定的にとどまり、建設および商業・サービス部門が成長を下支えする見通しである。特にサービス部門は国内需要の拡大により成長が支えられる。
 
家計消費は引き続き増加するものの、インフレの高止まりによる実質購買力の低下や賃金上昇の鈍化により、増加ペースは緩やかになる見込みである。このため、所得面と資金調達面の双方から消費は弱含む可能性がある。
 
投資面では政府支出が一定の支えとなり、銀行融資の拡大もプラス要因とされる一方、燃料価格の上昇が企業の生産コストを押し上げ、投資や事業拡大の余地は限定的と分析されている。
 
また、インフレ率は約8.5%で推移すると予測され、石炭価格の低迷により輸出収入が抑制されることで、貿易赤字が拡大する可能性がある。
 
総じて、2026年の成長率は5%と見込まれるが、リスクは下振れ方向に大きく偏っていると指摘されている。
 
情報源:Itoim.mn